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SiO₂, Al₂O₃, CaO 

白矢 幸司 

7月10日(金)- 25日(土)

Gallery 360°は、白矢 幸司「SiO₂, Al₂O₃, CaO」展を開催いたします。
2010年にRoyal College of Artを卒業し、 その後も英国で活動してきた彼にとって、日本では初めての個展となります。

白矢は、『土』を化学的に広義に捉え、自然現象の美しさと人間の介在の接点を探るとともに、その調和と矛盾を表現してきました。

本展では、地表の大部分を占める成分である、シリカ(SiO₂)アルミナ(Al₂O₃)カルシウム(CaO)という3つの物質に焦点をあてて制作した作品を展示します。水と熱によって引き出される表情豊かな変化の形態は、自然現象を人 工的に簡潔に再現、抽出したものであり、いわば地球の縮図といえるでしょう。

人と自然、科学と現象、その関わりを 求めつつ、根底にある真理を浮き彫りにします。



コルク瓶に納められたすべての物体は、地表の主要な成分であるシリカ(SiO₂)、アルミナ(Al₂O₃)、カルシウム(CaO)という物質から成り立っている。瓶中のそれぞれの物体は、これら3つの物質が異なった割合で混ぜ合わされ、同じ1,280℃の温度で焼成されている。
 土壌の大部分を占める3つの物質は、その組み合わせと熱のコントロールにより、固体から液体(ガラス質)への幅広い変化を見せる。それぞれの物質の融点は、焼成温度よりもはるかに高いにもかかわらず、である。(SiO₂-1,650℃, Al₂O₃-2,050℃, and CaO-2,572℃)
 この作品は、その物質変化の模様を標本化したものであり、私はこれを地球の縮図であると考える。物質による様々な変化は、長い歴史の中、我々の足下で絶えず起こっている現象であり、基礎の3つの物質に焦点を当てることで、その現象を単純化、視覚化した。そしてこれは同時に、他のわずかな成分や有機物の存在が、世界を色鮮やかに彩ることを強調する。

白矢 幸司
1980年生まれ、姫路市在住。
6年間に渡る英国ロンドンでの活動を経て、2013年に拠点を日本に移す。
人と自然の関係性をテーマに、物質変化や化学反応に着目した実験的な作品を作るほか、教会や屋外でのインスタレーション等、サイトスペシフィックな作品を展開する。

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